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サブスク型FPサービスが、顧客に受け入れられなかった事例

FPのビジネスモデルの一形態として、月額課金型(サブスク型)サービスがあります。顧問契約とか、月替わりのサービス提供といったケースがありますね。
(請求は、月額ではなく年額の場合もあります)

単発で相談やセミナーを受けるばかりだと、収益も単発になりがちでFP事業が安定しにくいです。
このサブスク型のサービスなら、定期的に安定した収入が得られる点がメリットです。
このような背景から、月額課金型(サブスク型)サービスをすでに提供されている方、また今後に検討したいと考えている方もいらっしゃるかと思います。
ところがこのビジネスモデルが、顧客に受け入れられなかった事例がありました。

 
あるFPさんの体験談になりますが、月替わりでセミナー・面談・情報提供を行うサービスを提供していました。例えば、

・年金や社会保険に関する仕組みを学ぶ、活用する
・資産運用のコツを学ぶ、体験する
・住宅購入時のポイントを学ぶ

といったことを、12カ月にわたってFPが顧客に教えるというものです。
1年間継続してサービスを受ければ、顧客は金融リテラシーがしっかり身につき、お金に困らない人生を歩めるというコンセプトです。

このサービスを顧客に提案したところ、「一通り学ぶのに1年も待てない、1,2カ月以内で全部学べるなら検討の余地がある」と切り返されました。
12か月分の費用を顧客が前払いするという条件であっても、FPさんはそれを望みませんでした。
顧客と長期間継続した関係を作ることに、価値があると考えていたからです。
また、顧客の都合でサービスの提供時期を変えるのも、調整が面倒で自分に負担がかかるので嫌だったとのことです。

私個人的には、もう少し柔軟に対応してもよかったのではと思いましたが・・・。そのFPさんは、顧客と長期の関係を築くサービスを理想とし、こだわりを持っていました。
でも顧客のニーズに合わず、結局受注には至りませんでした。

 
また別の事例ですが、6か月間の家計改善サービスを提供するFPさんからも、類似の話を聞いたことがあります。
FP側は6か月間のサービスを提供したいのですが、顧客は「家計改善に6か月もいらないでしょ? 1か月だけでいいからその分価格を下げてよ」と交渉をしてきたのでした。。。

 
今後にサブスク型のFPサービスを考えている方は、FP側で決めたサービス内容(こだわり)と顧客ニーズが一致しない場合もあるということを、参考にしてもらえればと思います。
特に独立してFPをするなら、こういう場面でどう対応するかも、自ら責任をもって考えないといけませんね。
 

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