以前にこちらで、年金額を試算できる「公的年金シミュレーター」について書きました。
厚生労働省が用意した、各自で年金額を試算できるウェブサイトです。
その公的年金シミュレーターが、実際に使えるようになりました。
操作感としては、よくある「年金シミュレーションサイト」という感じです。
働き方、年収、受給開始年齢などを入れるだけで、簡単に年金受給額を試算してくれます。ただし、それ以上の高精度な計算はできません。
私も実際に使ってみました。FPが仕事で使うツールというより、一般生活者が「どれくらい年金をもらえるのか」を把握するために有効なツールだと感じました。
「年金はいくらもらえるの?」というネットの記事がたくさんありますよね。
FPの方がたくさん執筆していますが、読者本人の「私の場合はいくらもらえるの?」という疑問には直接答えてくれません。
ところがこの公的年金シミュレーターを使えば
・年収が400万なら年金はいくらもらえる? 600万円だったら?
・65歳からもらったらいくら? 70歳だったら? 75歳だったら?
・老後に年金もらいながら働くと、どれくらい年金が減るの?
といったことを、簡単にスマホで数値で把握できるのがメリットです。
しかもFPに聞くより、素早く答えてもらえます(笑)
FP業務の中で使いどころも、考えてみました。
「どれくらい年金をもらえるのか?」という悩みを持つ顧客に対して、FPがこのシミュレーターの使い方を教えてあげるとよさそうです。
FP相談の限られた時間内で、年金受給額を短時間でイメージしてもらえます。
特に、年金に対する知見がない顧客には、紹介する価値があるように思いました。
ただしパソコン・スマホともに、使い勝手は少々悪いです。
ボタンを押しても反応がなかったり、画面上で操作できる領域が狭かったりと、改善の余地がありますね。
ここがちょっと惜しいところです~。
公的年金シミュレーターは、下記から利用できます。
使い方の説明もあります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/kouteki_nenkin_simulator.html
皆さんも一度使ってみて、FP業務での活用場面を検討してみるとよいでしょう。
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