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多子世帯、児童手当は3倍になったのに遺族基礎年金は1/3のまま

今年10月から、児童手当が拡充されました。
3歳以降の子の支給額は、1人目と2人目は月額1万円ですが、3人目のこどもに支給される金額は3万円と3倍になります。

 
一方で、遺族基礎年金は、1人目と2人目の子の加算額は約23.5万円ですが、3人目以降は7.8万円と1/3になっています。

みなさんも、FP試験で遺族基礎年金の勉強をされたと思います。
その時に、子の人数が増えても給付が増えないのはなぜだろう?と疑問に思った方もいらっしゃるでしょう。
私も、その疑問を持っていた一人です。

(疑問は持っていましたが、誰かに話して解決するものでもなさそうだったので、誰にも質問しないまま今に至りましたが・・・)

子育て世帯を支援するなら、遺族基礎年金も拡充して、子の人数に関係なく同額の支給額(=3人目以降の支給額は今の3倍)にしたらいいのにな、と思いました。

 
厚生労働省の資料によると、3人目以降の子に支給される遺族基礎年金の総額は、年間で約5.6億円です。
この支給額を3倍にして、全ての子の遺族年金額を同額としても、支給総額は約16.8億円。

公的年金の支給総額は年間2.5兆円なので、それと比較すれば非常に小さな金額なので、何とか予算を付けることも可能なのではないか、と思います。
(ちなみに児童手当の支給総額(令和6年度予算)は、約1.5兆円です)

 
3人目以降の子の遺族基礎年金の受給者は少ないけれど、受給額の低さで困っているかもしれません。
子育て支援とはいえ、いろいろな角度から支援策を検討してもらえたらいいなと思ったのでした。

 

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