FP実務勉強会ブログ

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お客様の生活費の把握は大変だけど、FP相談業務ではとても大切なスキル

お客様が毎月どれくらい支出しているか、その生活費の把握に、FPの皆さんは苦労されていると思います。
住宅購入相談、老後資金相談、投資の相談、保険の相談、どれをとっても、お客様の家計の現状を把握してFPが提案する流れとなります。そのため、お客様の生活費の把握は避けて通れませんが、お客様自身が分かっていないケースも多いですよね。
それを代わりにFPが行うのですから、楽な作業ではありません・・・。

 
多くのFPがとっている生活費把握の方法は、食費・電気代・家賃などの支出を積み上げる方法かと思います。
一見簡単そうに思いますが、お客様が家計簿をつけていなければ、正確な支出は把握できません。そこで最近普及している家計簿アプリの数値を使って、コンサルを行うケースも見られます。

 
生活費を把握する別の方法としては、預金残高が1年間でどれくらい変動したか、から割り出す方法があります。
例えば可処分所得が500万円の人がいるとして、預金残高が1年前より100万円減っていれば、500万+100万=600万円が年間生活費、という考え方です。
細かい支出の把握が不要で、家計簿をつけていなくても使える方法ですが、この方法にも欠点があります。
例えば積立投資によって残高が減っている場合は、それは純粋な生活費とは言えませんので除外しなければなりません。他にも、保険料を5年分まとめ払いしていた場合には、生活費を多めに計算してしまうことになります。

 
このような方法も駆使しつつ、最終的には生活費の一部を推測することもあるでしょう。それでも可能な限り生活費を正確に割り出すことは、FPの提案の信頼度アップにつながります。
お客様自身もお金の使い方を見つめなおし、よりよい人生を送るきっかけにもなります。

FPが相談現場で「私なら、あなたの生活費を明らかにできますよ!」「それを踏まえて、あなたの心配事を解決しますよ!」とPRすれば、説得力が増しますし、お客様は心強く感じます。
リピート相談や集客の点でもプラスに作用するかもしれません。

顧客の生活費把握は苦労も多いですが、相談件数を重ねて生活費把握のスキルも高め、お客様の困りごとをどんどん解決していきましょう!

 
※この話題は7月開催の「FP6分野の最新改正&実務力アップ勉強会」で詳しく取り上げていました。
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