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老後の生活費はどれくらいかかる? この質問にFPとして答えられるにはどうしたらよいか

老後は今より生活費がかかるかもしれませんし、今よりかからないのかもしれません。
老後の生活費がいくらかかるのかは、FP相談でお客様からよく受ける質問ではないでしょうか。

 
一つの参考指標として、総務省の「家計調査」があります。
年代別に支出の内訳の平均額が示されています。これを読み解くと、次のことが分かります。

■年齢とともに下落するもの
食費、衣料費、自動車代、通信費、娯楽費、使途不明金

■年齢とともに上昇するもの
医療費(2割負担、3割負担の場合は、平均値より大きく上昇するはず)

■年齢によらず、変化が見られないもの
住居費、水道光熱費、電車バス代

以上は全国平均値によるものですが、世間の傾向を知るには役立ちます。

 
しかしFP相談に来られるお客様は、固有の事情を抱えており、このとおりにはならないかもしれません。
高齢になったら早めに自動車を手放すかどうか、高齢時にも医療保険の恩恵を受けられるのか、でも違いが出ます。
お客様は将来に、今より節約できる余地があるのかによっても違いが出ます。

 
これまで何人ものFPの方が、私に質問しました。
「老後の生活費は、どう見積もったらよいのですか?」と。
そのたびに、私はこう言います。

「私じゃなくてお客様に聞きなさい。お客様と対話しながら、将来のお金の使い方について考えを共有し見積もりましょう。そうすれば、FPに相談してよかったと、お客様は思ってくれるはずです」と。
それに加えて、上記のお話をしています。

ズバッと納得いく答えじゃなくてごめんなさい(笑)
だけど、相談顧客の満足度を上げるための答えには、なると思うのです。
将来の支出は、だれしも予言できるものではありません。
ですが、客観的な支出の統計データを参考にしつつ、お客様の心に残る老後支出のお話ができることが、人生100年時代をサポートするFPに欠かせないスキルとなるでしょう。

 
なお、この話題は「FPの実務キャリア向上 オンライン スタディグループ」の6月度の会で紹介された内容を抜粋したものです。このオンラインスタディグループでは多様かつ総合的なFPの学びを得られます。
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