国民年金の免除制度を利用した場合、過去10年分までなら、後からさかのぼって納付することができます。これを追納と言います。
ただし3年前以前の保険料を納付する場合は、一定の加算率に基づいた加算額がかかります。
いわば、後払いにより利息が乗せられたようなものです。
この追納にかかる加算率は、現在0.2%です。
この加算率は、昨年1年間の10年国債の表面利率の平均値がもとになっています。
ところが昨年2023年1月～12月は、10年国債の金利が上昇しました。
それを受けて、今年4月以降の国民年金保険料の追納加算率は、0.6%になる見込みです。
どれくらい負担増になるか、正確性を欠いたざっくりとした概算ですが、ご紹介します。
1カ月の国民年金保険料（約16000円）を納付する際、1年さかのぼるごとにこれまでは30円加算されていたものが、今後は90円加算されるようになる、ということです。
90円加算でも1年分の納付となれば、加算額の合計は1000円近くになりますね。
このように、追納加算率も毎年改定されていること、またその利率は10年国債の金利に連動しているということも、豆知識として知っておくとよいでしょう。
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