顧客満足度を高めるFP実務勉強会

FPのスキルアップ、お客様の満足度を高める方法、FP事業発展のヒントなどを配信しています!

自分のFP相談は本当に顧客のためになったのか? というお話

本日は、FPの方の体験エピソードをお届けします。

 
どのような保険に入ればよいか教えてほしいという相談があり、FPが対応。
保険の基礎概念を教えたうえで、保険の入りすぎを防ぎつつ、でも必要な保障は得られるよう、保障額を計算。そのうえでどのような保険に入ればよいかという保険商品の探し方も教えたので、あとは顧客が適切に保険を探して加入できる状態にして、FP相談を終えた。

後日その顧客から話を聞くと、保険に加入したとのことだったが、FPがアドバイスしたものとは異なる保険に加入してしまっていた。
どのようにして保険商品を決めたのかを聞くと、保険販売の担当者の話に沿って決めたとのこと。当初アドバイスしたFPからみれば、無駄な保険に加入しているように見え、支払保険料も想定以上に高かった。

自分のアドバイスが、結局は顧客のためにならない結果になったと感じたのでした。

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また別のFP相談のお話。

住宅購入の資金計画について、顧客と対面相談。FPは目先の住宅購入資金だけでなく、老後の資金までを考えてプランを立てることの大切さを説明。
そのうえで、購入する住まいは〇万円以内に抑えたほうが良い、なぜなら~~~だからです、と論理的に顧客に説明。

その相談を経て顧客は、どのように予算を決めればよいか、どのような考えで決定すればよいかを理解でき、安心して住宅購入できるようになったとFPに感謝の気持ちを伝えた。

後日その顧客から話を聞くと、住宅を購入されていたのだが・・・
当初のFPが提案したものより、高額な物件をご購入。
買えなくはない金額であり、当面はローン返済も問題ないと思われるが、老後資金まで考慮した自分のアドバイスはどこへやら・・・
とむなしくなったとのことでした。

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この2つの相談エピソードを読んで、皆さんはいかが感じられたでしょうか。
商品を販売しないFPさんの中には、「商品を販売するFPはけしからん!」と感じた人もいるでしょう。
ところが商品を販売しないということは、顧客を最後までサポートできない(実行支援まで関われない)という見方もできるわけです。

お金の専門家といえども、様々な立場で活動をしている方がいて、それぞれが自分なりに、顧客のためを考えて行動をしているからですよね。

このような体験をされたFPの方も、多いのではないでしょうか。
ではどうすれば、本当に顧客のためになる相談業務となるのか。

顧客のためを考えて今よりもう一歩、踏み込んだ活動が必要だと思われたら、それを実施してもらえたらと思います。
皆さんのその積み重ねが、さらにFP相談の価値を引き上げることにつながるかもしれませんから。
 

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  今後の勉強会の開催予定
  (会場参加、Zoomでの動画配信参加、どちらも可能です)
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■10/29(日) ライフプランソフトで相談者の老後資金計画をサポートしよう!
■10/29(日) FP業務で役立つ Excelテクニック 関数編
■11/26(日) 複雑な収入支出のFP相談に対応できる!ライフプランソフト実践
■11/26(日) FPなら知っておくべきメンタル不調・リストラ・再雇用の相談対応


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