国税庁が「税務行政のデジタル・トランスフォーメーション 税務行政の将来像 ２０２３」という資料を発表しました。
国税庁が今後どのようにIT化を進めていくかについて、記載があります。
FPの方にとって関係ありそうなのは、確定申告のITによって、さらに確定申告が便利になるという点でしょうか。
資料中では、そこにページを割いて説明しています。
将来的には、確定申告の際にいろんな所得・控除が自動的に入力され、1時間で確定申告が終わることを目指しているようです。
実現したら、とても素晴らしいと思います。
ところがその実現に当たっては、控除のデータ連携をマイナポータルで行うなど、確定申告前の事前準備が必要です。
初めての人には、これはなかなかハードルが高いものです。
作業負担をそっち側に寄せて「確定申告はらくちんよ」と説明しているようにも見えるのですが、それはちょっとズルいかな・・・と個人的には思いました。
トータルで見れば、まだまだ分かりにくいところが残るようにも思います。
それならいっそ、IT化によって申告不要にしてくれたら一番便利なのではないでしょうか。年に一度の面倒な確定申告作業が、スッカリなくなるわけですから。
もちろん、国が国民の収入支出を把握してしまうからイカンとか、国民の納税意識が薄れるからイカンとか、確定申告を解説するFPや税理士の仕事がなくなるからイカンとか（FPにとってここは大事？笑）、そういう見方もあるとは思います。
マイナンバーの信頼性がいろいろ話題になっている状況ですが・・・確定申告も含め、国民にとって分かりやすく便利な世の中になるといいなと思っています！
本日取り上げました「税務行政のデジタル・トランスフォーメーション 税務行政の将来像 ２０２３」という資料は、下記から見ることができます。
全部で40ページくらいありますので、興味あるところだけ目を通すとよいでしょう。
https://www.nta.go.jp/about/introduction/torikumi/digitaltransformation2023/pdf/syouraizo2023.pdf
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