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結婚したら親のための保険にも入ろう、の説明話法を聞いていろいろ考えた

「結婚したら、配偶者と子だけでなく、親に保険金が下りる保険にも入ろう」
という保険販売トークを、先日学ぶ機会がありました。

 
結婚したら、配偶者と子のために保険に入る、というのは有名な話です。
夫婦の一方が死亡したときの経済リスクを、生命保険で回避することに意義があります。
FPであれば、聞いたことがある考え方でありましょう。

それに加えて、親にも保険金が下りる保険に入っておこうというのが、冒頭の言葉の意味するところです。
親にも保険金が下りる意義は、次のように説明されていました。

 
(以下は、夫の目線での話となります)
夫の親は数千万円かけて、夫を育ててくれた。もしかしたら老後資金を犠牲にして、愛情込めて育ててくれたかもしれない。

夫が生きていれば、夫の親の老後も支援してくれるだろう。
でも夫の死後に、妻がそこまでしてくれるかどうかは不透明。
妻は、自分の子と妻の両親の世話でいっぱいになったら、きっと夫の両親まで面倒を見ないであろう。

夫が結婚後に亡くなったら、相続により財産は妻側に配分されるが、夫の親には配分されない。
なので親は、ますます大切なものを失った気持ちになるかもしれない。そう考えると、夫の死後に、育ててくれた親の老後に何もしてあげられないのは、親不孝でもある。

夫の死亡によるデメリットは親にもあるのだから、夫の親にも保険金が下りるよう、保険に加入する意味はある。
それは「親への感謝」の一つの表し方でもある。

 
以上が、「親のためにも保険に入ろう」の意義と説明でした。

本当にこのようなニーズがあるなら、親に保険金が下りる保険の加入の意義はあると思います。
でもそのニーズが本当にあるかは、親側に確認が必要です。

親のライフプランは、その子に聞いてもわからないことが多いでしょう。
FPがここまで踏み込むなら、夫婦のライフプランだけでなく、親のライフプランも検討していく必要がありますね。
これは少々、手間暇かかるコンサルティングとなるように思います。
実際に親子2世代でのライフプラン相談があれば、この考え方は参考になるかもしれません。

 
「親のためにも保険に入ろう」、みなさまはいかがお考えでしょうか!?
 

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