本日は、FP相談現場で大切な観点を含むお話です。
先日FP相談の場で、相談顧客が自分で作ったキャッシュフロー表を持参し、FPがその妥当性をチェックする場面がありました。
お客様は、自分でキャッシュフロー表を作っていました。
でも考慮漏れや計算間違いがないか、この数値を信頼して将来計画を立てていいのか、という不安もありました。
そこでリタイアメントプランニングの相談と合わせて、FPにキャッシュフロー表のチェックも依頼したという案件です。
例えばこの相談案件では、お客様が作成のキャッシュフロー表に対して、次の点をFPから指摘しました。
・年金の加給年金が加算されていない(8年分くらい)
・現在の生活費を正しく認識できていない可能性がある
(毎月の生活費を、実際より多く見積もりすぎているように見える)
・住宅費用の中に、屋根や外壁などのメンテナンス費用が含まれていない
加給年金については、夫婦の働き方と年齢から考えて、加算されるはずのものがないことから、
・加給年金の存在を知らなかったのか
・加給年金をもらえなくなる働き方を、今後に想定しているのか
についてヒアリングをしました。結果、加給年金は知らないとのことでした。
現在の生活費については、今の生活費が昔にさかのぼって続いていたとしたら、5年前は相当貯蓄があった(直近5年間でかなり貯金は減ったはず)と推察できたので、それが事実かをヒアリングで確認しました。
ヒアリングの結果、過去数年間で少しずつだが貯蓄は増えていたとのことでしたので、改めて正しい生活費を確認するよう伝えました。
今は一般生活者でも、無料でキャッシュフロー表を作れる環境があります。
しかし、プロの知見をもって作ったかどうかで、出来上がったキャッシュフロー表の正確さ(将来の当てになる度合い)に違いが出ます。
これは料理にも言えることですよね。
同じ材料、調理器具を与えられても、素人とプロとでは料理の見た目や味が異なりますから。
誰でも料理を作れる時代ですが、プロの料理人は評価されています。
この案件の話を聞いて、素人とプロの違いを伝えることも、FPにとって大切なことだと思いました。
その違いが、お客様にどのようなメリットを生むのか、そしてお金を払う価値があるか。
その観点で説明できると、お客様もFPの価値を認めてくれると思います!
(^-^)v
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