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ライフプランシミュレーションで、軽微な金額をどこまで細かく入れるか、というお話

ライフプランシミュレーションに軽微な金額の要素をどこまで入れたらよいか、という話をFPの方とする機会がありました。同じ疑問をお持ちの方は、この話が参考になればと思います。

軽微な要素とは、例えば次のようなものです。

・入社20年目に受け取れる報奨金10万円
・今年実施の定額減税(4万円×世帯人数)
・賃貸契約を解約するときの、保険の返戻金(1万円程度)

いずれも、それなりに大きな金額とも言えますが、50年間のライフプランシミュレーションにおいては軽微な影響に過ぎない(考慮してもしなくても、将来の資産額にほとんど変化がない)と考えられるものです。

例えば毎月1万円の節約だと、それを50年継続すれば1万円×12月×50年=600万円 もの差となってキャッシュフロー表に反映されます。住宅購入相談でも大きな金額を扱いますが、それと比べて「軽微な要素」と表現したものとなります。

 
その場にいたFP相談を始めたばかりの方は、これら軽微な要素をくまなくヒアリングして反映し、より信頼性の高いキャッシュフロー表を作った方が良いと考えていました。
一方でFP相談歴が長い方は、その必要は基本的にないと考える方が多かったです。その理由は、

・相談の主題(住宅購入、保険の見直し、日々の家計改善など)とは直接関係がない
ヒアリングされる顧客側が、疲れてしまったり「なぜそんなことまで聞く必要があるのか」と不信感が出ることもある
・軽微な要素を聞き出すのは時間と労力がかかり、売り上げに見合わなくなる

などでした。ただし、顧客側が例えば「今年の定額減税もちゃんとシミュレーションで考慮してほしい」など要求した場合はその声にこたえるべきで、キャッシュフロー表にもちゃんと反映していることを表現するとよい、と相談歴の長い方は語っていました。
顧客が希望しているのに、FP側が「影響がほとんどないので考慮しません」などと言えば、顧客はそのキャッシュフロー表を信用できなくなりますし、FPとの信頼関係も壊れてしまうからです。

 
私もどちらかといえば相談歴が長い方と同じ考えでしたが、FP相談を始めた方は「えーそういうものなの?」という印象だったようです。
相談の回数を重ねることで、考えが変わるかもしれません。
もしかしたら、細かいところまでしっかりシミュレーションしてくれると定評のFPとして、将来に活躍するかもしれませんね。

FP相談で軽微な要素をどこまで入れるかで悩まれている方は、この話をひとつ参考にしてみてください。
あと、FP歴が浅い方と長い方とが接点を持ち、ノウハウを共有できる場所って大切だなあ~、とも思ったのでした。
 

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