2024年4月以降、FP3級試験が大きく変わります。
これまでのように年に3回会場で行う試験ではなく、パソコンで好きな日程で受験できる方式(CBT方式と呼ばれます)に変わります。これは、証券外務員の資格試験でも採用されている方式です。
この新方式のメリットは、受験日と会場を、自分で選べる点です。
日曜以外に平日でも受験でき、自宅近くの会場を選べるようになります。自宅近くに会場がない場合も、出張や外出のついでにその近く会場で受験する、といったこともできるようになります。
会場では受験用パソコンが用意されており、問題を読んで答えの選択肢をマウスで選ぶ、といった試験方式になります。
合否の結果は、受験後すぐにわかります。不合格でも、2週間・1カ月など一定期間を経過すれば再受験できるので、再チャレンジの負担も小さくなります。
3級試験はすべてマーク式の選択問題であるため、パソコンでの試験に移行しやすかったのでしょう。実際、記述式であるFP2級とFP1級試験は、今後も年に3回、会場での紙試験のままとのことです。
また運営側としても、会場を確保しなくて済む、試験監督を雇わなくて済むなどメリットがあります。運営が手軽になり経費の節約になったら、ぜひ受験料で還元してほしいですね!
( ^ー^)
次に、この方式のデメリットについて述べたいと思います。
1.今後は、年に3回という試験日程が存在しないので、自分で受験日を定め、計画的な学習が求められます。同時期に受験する仲間も見つけづらくなり、「〇月合格に向けてみんなで頑張ろう!」という取り組みもなくなり、孤独な受験生活を乗り切らなくてはなりません。
2.一部のFPさんが実施されている「FP3級講座」にも影響があるでしょう。受験生は好きな時に受験するわけですから、会場で行う講義型スクールを企画しても、人は集まりにくくなります(今までは、試験日の2か月~2週間前に企画すれば、それなりに人は集まったでしょう)
いつでも学べるイーラーニング型の教材や講座が、今以上に求められると思います。
3.どのような問題が出題されたかは非公開になるでしょう。そうなれば理論上「過去問対策」ができなくなります。予想問題や練習問題で、学習を積むことが求められますね。
4.受験後すぐに合否がわかるのはメリットですが、合格発表日をワクワクドキドキしながら待つ楽しみがなくなります(笑)
こんな気持ちの受験者から手ごたえを聞く機会が、私には多くありましたが、それがなくなるのは寂しいですね。これも時代の流れでしょうか・・・。
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私なりの主観も入れてお伝えしましたが、試験機関であるきんざいとFP協会による発表内容は、下記ページからご覧いただけます。
https://www.kinzai.or.jp/info/20230426.html
https://www.jafp.or.jp/exam/files/3fp_cbt.pdf
今時点で詳しく決まっていない点は、今後改めて発表されると思われます。続報があれば、またお知らせします。
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今後の勉強会の開催予定
(会場参加、Zoomでの動画配信参加、どちらも可能です)
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