顧客満足度を高めるFP実務勉強会

FPのスキルアップ、お客様の満足度を高める方法、FP事業発展のヒントなどを配信しています!

「配偶者と子だけでなく、親に保険金が下りる保険にも入ろう」という考え方について

【結婚したら、配偶者と子だけでなく、親に保険金が下りる保険にも入ろう】

という保険販売トークを、学ぶ機会がありました。

結婚したら、配偶者と子のために保険に入る、というのは有名な話です。
夫婦の一方が死亡したときの経済リスクを、生命保険で回避することに意義があります。
それに加えて、親にも保険金が下りる保険に入っておこうというのが、冒頭の言葉の意味するところです。
死亡時に親にも保険金を渡す意義は、次のように説明されていました。

=====

(以下は、世帯主の夫に対する説明話法となります)
夫の親は数千万円かけて、夫を育ててくれた。もしかしたら老後資金を犠牲にして、愛情込めて育ててくれたかもしれない。

夫が結婚後に亡くなったら、相続により財産は妻側に配分されるが、夫の親には配分されない。なので親は、ますます大切なものを失った気持ちになる。育ててくれた親に何もしてあげられないのは、親不孝である。

夫の死亡によるデメリットは親にもあるのだから、夫の親にも保険金が下りるよう、保険に加入する意味はある。それは「親への感謝」の一つの表し方である。

=====

このような話を聞くと、「確かに!親のためにも保険に入ろうかな!」と思う消費者もいるでしょう。
本当にそのニーズがあるなら、親に保険金が下りる保険に加入する意義はあると思います。

でもそのニーズがあるかは、親側に確認が必要ではないでしょうか。
子に聞いてもわからず、想像でしか判断できないように思います。
FPが親の保険まで踏み込むなら、夫婦のライフプランだけでなく、親のライフプラン(子が亡くなった時にどれだけの保険金が必要なのか)も考える必要があると思います。

この「親のためにも保険に入ろう」は、保険販売が前提の話法ですので、保険販売の業績アップには作用すると思います。
一方で、保険販売でない業種の方だと、この考えに賛否両論ありそうです。
みなさまはいかがお考えでしょうか!?
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  今後の勉強会の開催予定
  (会場参加、Zoomでの動画配信参加、どちらも可能です)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■4/30(日) 基礎から学ぶ! 65歳以降の社会保険と税金
■4/30(日) 年金繰下げし過ぎで損する事例から学ぶ、税と社会保険の負担増
■5/6(土) Excelで作る! 税・社会保険・医療介護費も考慮したキャッシュフロー

参加申し込み、勉強会の詳細はこちらから:
https://money-study.net/schedule.htm