本日は価格の表現方法についてのお話です。
10万円の冷蔵庫があるとします。
「10万円」というと高そうな印象がありますが、5年間使い続けた場合に1日あたりのコストは、
10万円÷365日÷5=55円
となります。
「1日55円で冷蔵庫が使える」とあたかもサブスクリプションモデル(継続利用を前提とした方法)で価格を表現すると、安く見えます。
この手法は、いろいろなところで使われています。
身近な例では、家電製品で「コーヒー1杯分のお値段」と表現したり、家を買う時も「家賃より安い金額で住める」などという表現で利用されています。
FPビジネスでもこの価格表現を応用すれば、例えば顧問料契約も「1日あたり●円」と価格を安く表現でき、購入意欲を引き出しやすくなります。
このような活用メリットもあるのですが、ここからはこの表現方法のマイナスの面を見ていきましょう。
価格を安く見せる効果はあるのですが、支払う総額がいくらなのか、を分かりにくくしてしまいます。
FPの皆さんが意識されているとこで言えば、保険料でしょう。
月々5000円の保険料とはいえ、50年間払い続けると
5000円×12月×50年=300万円
となります。
「1日55円で冷蔵庫が使える」とはいえ、購入時には10万円を支払うことになります。
自分がいくら払うのか、ハッと気づかされますね。
価格をどのように表現するかで、大きく印象が変わります。
効果的に伝える場面と、知るべき真実を隠してしまう場面があります。
FPの皆さんもこれを意識しながら、お客様との会話や、ご自身のサービス設計に役立ててみてくださいね。
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