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終活や相続対策で役立つ「預金口座を減らす」という方法

預金口座の数を減らしておくことで、終活や相続対策がやりやすくなるというお話です。
そのメリットが3つありますので、ご紹介しますね。

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預金口座数を減らすメリット1つ目は、金融資産額の把握が楽になることです。
多数の口座に預金が散らばっていると、今いくらあるのかを確認するのも面倒です。高齢者にこの作業は、大きな負担となります。
未使用の口座に対しては、手数料がかかったり、休眠預金の扱いになる場合もあります。
もう使わない口座は生前に解約して整理し、必要な口座だけを残しておくと、エンディングノートも書きやすくて便利です♪

 
2つ目のメリットは、相続対策がしやすくなる点です。例えば相続人が3人いたときに、

・長男には○○銀行の預金を相続する
・長女には△△銀行の預金を相続する
・次男には☆☆銀行の預金を相続する

という遺言を書いておくと、非常にシンプルです。相続人の人数と口座数を一致させるのがコツです。
上記の遺言を書いた後、相続する金額を変更したければ、振り込みをして預金額を調整すればよいですね。

 
3つ目のメリットは、相続発生後に比べて、口座解約や名義変更の手続きが楽という点です。
相続発生後だと、煩雑な手続きが要求されます。相続税の申告期間である10カ月以内に、相続人がわざわざ口座がある支店に行かなければならないことも。
このように大きな負担を強いられることもあるので、どうせ解約するなら、生前のほうが簡単です。

 
以上のメリットもあるので、預金口座を生前に減らしておくと便利です。
このアイデアが、顧客相談で役立つかもしれません。
参考に知っておいていただければと思います。

ちなみに、銀行口座を集約することで、1口座当たりの預金額が1000万円を超える場合もあります。万が一の銀行破たん(ペイオフ)に備えたい場合は、決済性預金に切り替えておくとよいでしょう。
こちらなら、銀行破たん時も全額保護されますからね。
(FP3級でもお勉強した通りです♪)

 
なお、この話題は今月13月に開催した「FPの実務キャリア向上 オンライン スタディグループ」で取り上げた内容を一部抜粋したものです。
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