みなさま、こんにちは。
「顧客満足度を高めるFP実務勉強会」運営スタッフの佐藤です。
先日、年金改革法が成立しました。
2022年4月から75歳までの繰下げが選択できるよう、制度が改正されます。
関連するニュース記事を末尾に掲載していますので、詳しいことを知りたい方はそちらをご参照ください。
長生きするなら、できるだけ繰下げをした方が年金受給額が増えます。
例えば75歳で受給開始すれば、84%増額します。
しかし、繰下げをすればするほど、年金を受け取れる年数は短くなります。
最終的に得になるのか損になるのかは、よく考えなければなりません。
私の方で簡単なシミュレーションをしたところ、75歳繰下げを選択して最も得になるのは、95歳以上生きた場合です。
95歳未満で亡くなった場合は、74歳とか70歳から受け取ればよかった、ということになるわけです。
確率的なことを考えると、75歳まで受給を引き延ばすのは、得策とは言えないケースも多そうです。
さきほど、75歳から受取開始の場合、受取額が84%も増えると書きました。
84%も年金が増えると、受取時にかかる税金と社会保険料の負担も増えます。
「現役並み所得」とみなされれば、介護保険などでの負担増もありえます。
今回の法改正で、何歳から受け取るかの選択が増すといういい面もあります。
しかし、最も合理的な判断を選び抜くのが、難しくなります。
年金をもらった後で「受給開始年齢を●歳にしておけばよかった」と後悔する可能性も高まることになるからです。
今後FPは、生活者に対する年金の受け取り提案力が、さらに求められます。
この改正施行は2年後ですが、みなさんも年金相談に関する情報収集と、顧客対応力のアップを欠かさず行うようにしてくださいね!
【参考】年金改革法の参考ニュースはこちら
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59791170Z20C20A5MM8000/
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